30代からの「才能論」|体力だけじゃない、本当の力とは?

楽しいが一番 ビジネスメンタルマネジメント
奥村 英樹

「昔はもっと体力あったのに・・」そう感じていませんか?

昔はもっと体力あったのに

30代、40代になって、ふと思うことがあります。

「20代の頃はもっと体力があったなあ」 「徹夜で仕事しても平気だったのに」 「最近、無理がきかなくなった」

工場や現場で働いている方なら、なおさらそう感じることがあるかもしれません。体を使う仕事だからこそ、体力の変化を実感する機会も多いでしょう。

でも、ちょっと待ってください。

本当に「若さ」って体力だけなんでしょうか?

実は、30代・40代だからこそ輝く力があるんです。そして、それを最大限に活かす方法があります。今日は、そんな話をしていきたいと思います。

「若さ」って何だと思いますか?

20代の頃の自分を思い出してみてください

20代の頃は確かに体力がありました。多少無茶をしても翌日には元気になって、勢いで乗り切れることも多かったと思います。

でも、今の自分と比べてどうでしょう?

  • 経験の豊富さ:同じ作業でも、コツを知っているから効率よくできる
  • 判断力:「これは危険かも」と事前に察知できる
  • 人間関係:若い頃より人との付き合い方が上手になった
  • 責任感:家族や後輩のことを考えて行動できる

これらは全て、年月をかけて身につけた立派な「能力」です。たくさんのものを手に入れていることに注意を向けて見ましょう! 若さは年齢だけで決まるものではありません。生き方や考え方が大きく影響するものです。

「若さ」って何

能力は3つの要素でできている

実は、仕事のパフォーマンス(成果)は、次の3つの掛け算で決まります。

パフォーマンス = 生まれ持った性質 × 基礎スキル × メンタルマネジメント

1. 生まれ持った性質 これは確かに変えられません。体格や反射神経など、生まれつきの部分です。

2. 基礎スキル 技術や知識のことです。例えば、機械の操作方法、安全規則、業界の知識など。これは経験とともに確実に向上します。

3. メンタルマネジメント 自分の心や体の状態を整える力です。実は、これが1番と2番を最大限に活かすカギになります。

30代・40代の強みは、2番の基礎スキルが圧倒的に向上していることと、3番のメンタルマネジメントを意識的に伸ばせることなんです。

具体例:田中さん(仮名)の場合

製造業で働く田中さん(35歳)の話です。

20代の頃は体力任せで仕事をしていましたが、30代になって成果が落ちてきました。「もう年かな・・」と諦めかけていた時、考え方を変えてみたんです。

「失ったもの」ではなく「手に入れたもの」に目を向けてみました。

  • 新人の指導ができるようになった
  • 機械の調子を音で判断できるようになった
  • トラブルを未然に防ぐ経験を積んだ
  • チームをまとめる信頼を得た

結果として、メンタルモードの高さを維持できるようになって、個人の作業スピードも改善し、チーム全体の生産性は大幅に向上。今では現場のリーダーとして活躍しています。

これこそが、30代・40代の「本当の能力」なんです。

「自分には才能がない」は思い込みかもしれません

チームをまとめる

性格の70%は後から変えられる

「性格は変わらない」「才能は生まれつき」

そう思っていませんか?実は、これは大きな誤解です。

研究によると、私たちの性格の50%〜70%は、生まれた後の経験や学習によって形成されています。つまり、大部分は変えることができるんです。

過去の「思い込み」から自由になろう

例えば、こんな経験はありませんか?

  • 学生時代に「君は数学が苦手だね」と言われた
  • 新人の頃に失敗して「自分は不器用だ」と思った
  • 上司に怒られて「自分はダメな人間だ」と感じた

でも、「その時」と「今」では状況が全く違います

  • 学生時代は数学が苦手でも、今は仕事で計算をバリバリこなしている
  • 新人の頃は不器用でも、今は手際よく作業できる
  • 若い頃は怒られることが多くても、今は頼りにされている

過去の「思い込み」が、今の可能性を狭めてしまっているかもしれません。

「0か100か」で考えるのをやめてみる

「完璧にできるか、全くダメか」

そんな風に考えてしまうことがあります。でも、実際はその間にたくさんのレベルがあります。

例えば

  • プレゼンが完璧でなくても → 「60%はうまくいった。次はもう少し改善しよう」
  • 新しい技術を覚えるのに時間がかかっても → 「1週間前より確実に上達している」

このように考えることで、自信を保ちながら成長し続けることができます。

今日からできる!パフォーマンスアップの方法

1. 体と心の土台を整える

成果を出す前に、まず体調を整えることが大切です。

車でも定期点検をしないと調子が悪くなりますよね。人間の体も同じです。

今日からできること

  • 睡眠:できるだけ同じ時間に寝る、起きる
  • 運動:通勤で一駅分歩く、階段を使う
  • 食事:朝食を抜かない、野菜を意識的に摂る

「そんなの当たり前じゃん」と思うかもしれません。でも、この当たり前のことが、やる気や集中力、判断力の源になっているんです。

体調を整えること

2. 自分の感情と上手に付き合う

感情は、自分に「今、どうすべきか」を教えてくれる大切なサインです。

ストレスを感じた時: 「なぜストレスを感じているのか?」を考えてみてください。

  • 作業量が多すぎる → 効率的な方法はないか?
  • 人間関係がうまくいかない → どんなコミュニケーションが必要か?
  • 将来が不安 → 具体的に何が不安で、どうすれば解決できるか?

感情を無視するのではなく、「何を教えてくれているのか」に耳を傾けることが大切です。

3. 小さな目標から始める

「自分には無理だ」と感じる時は、目標が大きすぎるのかもしれません。

例えば:

  • 「新しい資格を取りたい」→「まず参考書を買ってみる」
  • 「職場の人間関係を良くしたい」→「今日は同僚に『お疲れさま』と声をかける」
  • 「健康になりたい」→「エレベーターではなく階段を使う」

脳は、大きな成功も小さな成功も同じように「成功」として受け取ります。小さな達成感を積み重ねることで、自信がついて、だんだん大きなことにも挑戦できるようになります。

4. 「頑張る」よりも「楽しむ」

「頑張らなきゃ」と思いすぎると、疲れてしまいます。

それよりも「どうすれば楽しくできるか?」を考えてみてください。

例えば:

  • 単調な作業 → 好きな音楽を聴きながら(安全に配慮して)
  • 勉強 → 友人と一緒に取り組む
  • 健康管理 → ゲーム感覚で記録をつける

楽しみながら続けることで、無理なく習慣にすることができます。

年齢は制限ではなく、可能性です

あなたが今持っている力

30代・40代のあなたには、20代にはなかった力があります。

  • 経験という財産:失敗も含めて、全てが糧になっている
  • 人間関係のスキル:相手の気持ちを理解する力が向上している
  • 現実的な判断力:リスクを見極めて、適切な選択ができる
  • 責任感:自分だけでなく、周りのことも考えられる

これらは、お金では買えない貴重な能力です。

メンタルマネジメントは誰でも身につけられる

「メンタルマネジメント」と聞くと、難しそうに感じるかもしれません。でも、実は普段から無意識にやっていることの延長なんです。

  • 疲れた時に休憩を取る
  • イライラした時に深呼吸する
  • 目標を立てて計画を考える

これらを「意識的に」「効果的に」行うのがメンタルマネジメントです。特別な才能は必要ありません。誰でも、今日から始められます。

年齢を言い訳にする必要はない

「もう30代だから…」「40代になったし…」

そんな風に思う必要はありません。

実際、多くの分野で30代・40代から大きく飛躍した人がたくさんいます。それは、経験という土台の上に、効果的なメンタルマネジメントを積み重ねたからです。

まとめ:新しい視点で自分を見つめ直そう

今日お話ししたことをまとめると:

  1. 能力は体力だけではない:経験、スキル、メンタルマネジメントの組み合わせ
  2. 性格や才能の多くは変えられる:過去の思い込みから自由になろう
  3. 小さなことから始める:体調管理、感情との付き合い方、目標設定
  4. 30代・40代には独自の強みがある:経験、判断力、責任感、人間関係スキル

「何かが足りない」と感じているあなた。

もしかしたら、足りないのは新しいスキルではなく、今持っている力を最大限に活かす方法かもしれません。

明日から、いや今日から、自分の「能力」を新しい視点で見つめ直してみませんか?

体力は確かに20代の頃より衰えるかもしれません。でも、あなたには20代の頃にはなかった、もっと大きな力があります。

その力を信じて、一歩ずつ前に進んでいけば、きっと今よりも充実した毎日が待っています。

あなたの可能性は、まだまだこれからです。

投稿者プロフィール

奥村 英樹
奥村 英樹合同会社Dharmahn岐阜 役員
【プロフィール】
合同会社Dharmahn岐阜(ダルマン岐阜)執行役員
星座:蠍座 血液型:B型
誕生日:1965年10月30日
集客システム構築アドバイザー
大学生時代は音楽活動に打ち込む!
元一部上場企業のSE
28歳で独立、30代でアーティストの掲載ページの動画再生をすることで、デビュー資金を調達する仕組みの特許を取得!音楽事務所を起業。
精神的な疾患により就業困難になり倒産!リハビリを含め7年を越える闘病生活後、心理カウンセラーとして10000回を越える面談を実施!
現在は、心に寄り添い集客をサポートする小規模事業者専門サポーターとして活躍中。

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